岐阜脳卒中リハビリテーション研究会
―その拠点は岐阜。  脳卒中リハビリテーションを、“机上の空論”や“小手先のHowto”だけでなく、「機能解剖から臨床応用へ」と繋ぐべく、活動していきます。
201708<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>201710
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
湘南OT交流会に参加しました。
平成26年3月2日(日)、
神奈川県、茅ヶ崎市民文化会館にて行われました、
湘南OT交流会「脳機能とリハビリテーション」にてお話ししてきました。


午前中は、
主に運動機能についてお話しし、
一次運動野の活動性を維持していくための体性感覚フィードバック、
特に手指関節等には皮膚触覚の感覚フィードバックが重要であり、
そのためには感覚情報に対し
クライアントに主体的に関わってもらうとよいこと、
能動的注意によって
情報化された感覚情報が身体図式化されていくということを、
お話ししました。

あんこの会さまが当日の内容をまとめてくださっています。
まとめ1


また、
一次運動野に対し、
先回りして情報を教えてくれる運動前野は
運動観察や運動イメージ、目的指向的動作にて活性化し、
一次運動野にいい影響を与えている、
ということをお話ししました。
それは、
なんでもかんでも与えればいいのではなく、
クライアント個人にとって
“目的のある”、“馴染みのある”動作である必要があり、
おひとりおひとりにあった「現場感」が大事であることをお話ししました。

あんこの会さまが当日の内容をまとめてくださっています。
まとめ2



午後・前半は、
自分の臨床評価・推論・治療仮説・治療実践を
ペアになった相手に話すという参加型ワークショップを行いました。
特に、
自分の考えを起承転結にまとめ、2分で相手に伝えるという作業は、
とても難しく困難感を伴いますが、
参加者の皆様からは、
「相手に伝える難しさと話す面白さに気付けた」、
「意見をもらえたり、褒められたりして、嬉しかった」、
「相手の話を聴く中で自分も振り返ることができた」、
など、多くのご意見を頂くことができました。

あんこの会さまが当日の模様をまとめてくださっています。
まとめ3


午後・後半は、
脳と感情・情動機能についての関わりについてお話しし、
意識とは無関係に働いてしまう扁桃体は、
条件反射のごとく、
不快な経験を記憶に定着化させてしまう恐れがあり、
認知的あるいは情動的固執を生み出さないためには、
クライアントにとって不安を惹起させるような刺激は、
慎む必要があることをお話ししました。
また、
運動学習および行動強化にとって必要なドーパミン報酬系は、
予測される報酬よりも、
行動の結果得られる報酬が上回ることが重要であるため、
ただ「褒める」だけでなく、
内部報酬を感じられるような自己報酬系を支援するやりとりが
重要になることをお話ししました。

そして、
扁桃体は微笑み表情やアイコンタクトによっても活性化することから、
安心感を与えるようなぼくらの立ち振る舞いや
信頼感を抱かせる言動、さらには共感的態度が、
リハビリテーションを紡いでいく、
ぼくらの持つべきスタンスであるのでは、ということをお話ししました。

あんこの会さまが当日の内容をまとめてくださっています。
まとめ4



脳を学べば学ぶほど、
おひとりおひとりに合ったオーダーメイドの関わりが重要であると感じます。
「何らかの刺激を施し、反応を検証する」のみでは、
ロボットとコンピュータのようです。
ぼくらは、ひとりひとりが個性を持った“かけがえのない人間”であり、
そうであるからこそ、
脳研究から得られた知見を、“豊かな人生”に生かしていける
そんなリハビリテーションでありたいと思いました。


岐阜脳卒中リハビリテーション研究会
坪井 祥一




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
湘南OT交流会


テーマ:
脳機能とリハビリテーション

講師:
坪井 祥一
岐阜脳卒中リハビリテーション研究会

日時:
3月2日(日) 10:30~16:00頃まで(受付10:00~)

場所:
茅ヶ崎市民文化会館4階大会議室

参加費:
3000円(OTS1000円)

定員:
先着70名

内容:
脳卒中のリハビリテーションにおいて、
ぼくたちは一体どんな目線で、クライアントに向き合っていったらいいのでしょうか。
その答えは、きっと「脳」にあります。

骨折等をした整形外科疾患では、レントゲンや患部の筋骨格系を詳細に評価し、
あるいは呼吸・循環器疾患では、肺や心臓の状態を丁寧に観察するのだから、
「脳」の損傷があるはずの脳卒中だって、きっと「脳」のことをよく見たほうがいい!

“「脳」のこの部分の損傷が認められるから、あの脳システムが破綻しているかも!”
“こんな症状が観察されるということは、このネットワークを使って治療できないかな?”
そんな「脳」のしくみをちょっとだけ知れば、
これまで複雑でよく分からなかった脳卒中の臨床像が、少しずつ見えてきます。

運動麻痺治療には体性感覚フィードバックや予測的制御が必要なこと、
感覚の知覚には注意機能が多大なる影響を与えていること、
運動の学習には誤差や報酬が与えられることが鍵になってくること、
そしてぼくたちの立ち居振る舞い自体が、
クライアントの心・モチベーションに、良くも悪くも影響を与えていること、等々、
今回は、
脳機能解剖から学ぶ、脳卒中リハビリテーションの考え方について、
運動・認知・情動といったキーワードから考えてみたいと思います。


湘南OT交流会はコチラ
関連記事
コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 Powered By FC2ブログ allrights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。