岐阜脳卒中リハビリテーション研究会
―その拠点は岐阜。  脳卒中リハビリテーションを、“机上の空論”や“小手先のHowto”だけでなく、「機能解剖から臨床応用へ」と繋ぐべく、活動していきます。
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解説●第15回定期勉強会●
●岐阜脳卒中リハビリテーション研究会主催●
●第15回定期勉強会のお知らせ●


【テーマ】
岐阜脳卒中リハビリテーション研究会の考えるケーススタディ

【日時】
H24年3月17日(土) ※修了いたしました
18:30~20:30(予定)

【場所】
平成24年2月1日より、岩砂病院は新病院へ移転いたしました!
会場をお間違えのないよう、ご注意ください。

※なお、定期勉強会参加の方は必ず北側駐車場(無料)もしくは西側駐車場(100円/時間)をご利用頂きますよう、宜しくお願いいたします。
詳しくは、コチラをご覧ください↓
http://gifunousocchuureha.blog.fc2.com/blog-entry-32.html

医療法人社団友愛会 岩砂病院・岩砂マタニティ 3Fリハビリテーション室
(〒502-0812 岐阜県岐阜市八代1-7-1)

【受講費】
無料

【プレゼンテーター】
淺川 義堂
(PT 医療法人社団友愛会 岩砂病院・岩砂マタニティ リハビリテーション科)

坪井 祥一
(PT 医療法人社団友愛会 岩砂病院・岩砂マタニティ リハビリテーション科)

【内容】
脳卒中リハビリテーションについての研究や論文、症例報告は、これまでに大変数多く散見され、我々が臨床を行なうにあたっては、大変有用なものばかりであると思います。

当研究会におきましても、「機能解剖から臨床応用へ」をメインテーマに掲げ、日々の臨床に対する姿勢を見直し、取り組んでまいりました。

そんな中、いつも感じるのは、お一人お一人の患者様を丁寧に見ていく重要性です。

今回は、これまで学んだ脳機能解剖を応用し症例を診る=実際のケースを通しながら、ケーススタディの重要性を考えます。



【解説】
○ケース1○重度失語・失行症を合併した重症片麻痺症例に対する運動療法の展開
 (医療法人社団 友愛会 岩砂病院 淺川 義堂)


本症例においては重度失語・失行症を合併していることで、
その運動療法を遂行する際の伝達方法、教示方法がポイントになりました。

介入当時、SLTA、SPTA共に低値を示していたことから、
言語的教示、視覚的教示ともに理解困難と判断。
KAFOを用いた後方介助歩行をリズミカルに行なうことで、
残存されていると思われた網様体脊髄路の賦活を期待したアプローチ手法を用いました。

次第にSLTAの得点が取れてくるのを確認し、視覚性教示を有効に用いた介入がいいのではと考察し、
鏡像模倣などを取り入れた教示方法へ転換いたしました。

そしてSLTAの得点が改善してきたことを確認し、最終的には言語的教示やメタファーなどを用いた
介入手法へと変化させました。

実際の運動療法場面において、私たちは“コトバ”を用いることが多くありますが、
その言語的教示がどれだけ患者自身に理解され、運動へ変換できているのか。

改めて考え直すキッカケとなりました。



○ケース2○左内包後脚ラクナ梗塞症例に対する理学療法の一考察 ~内包を中心とした機能メカニズムに着目して~
 (医療法人社団 友愛会 岩砂病院 坪井 祥一)


本症例は左内包後脚中央1/3付近にラクナ梗塞を発症した症例です。
運動麻痺は比較的軽く筋力もおおむね保たれている傾向にありましたが、バランス障害が顕著であり、
動作が制限されている状況でありました。

内包後脚というと、皮質脊髄路の通り道であり、運動麻痺が出現することは想像に容易いと思われますが、
他にも脊髄視床路の破綻による感覚障害や、小脳視床路の破綻による小脳障害の存在が疑われました。

つまり運動麻痺に加えて感覚障害や小脳障害など、複数の要素が混在していることで、
軽度の運動麻痺にも関わらず、バランス障害や協調性障害が出現しているのではと仮説を立てました。

その運動療法としては体性感覚(識別性深部感覚)に対する能動的注意の賦活化を目的としアプローチいたしました。



ただ、問題はこのような理論をどのようにして実際の場面とリアルタイムでリンクさせるか。

結局のところ、脳内で現在進行形で起こっていることを見られるわけもなく、
『今、網様体が働いている…』
なんてのは、確かめようがないのです。

脳機能解剖で言われている理論が、実際の評価、観察場面でいかに検証できるのか。
本定期勉強会の中でも活発に議論されました。



今回の二例を用いたケーススタディにおいて、
わたしたちの脳機能解剖を用いた方法論や、その効果は検証できるものでなく、
まだまだ改善の余地があることを痛感させられた定期勉強会でした。

とはいえ、素晴らしき知恵を持った方々とディスカッションを通して、
一症例、一症例の問題点やリーズニングの仕方、考え方など
多くを語り合うことができたことは、大変有意義なものになりました。

課題は山積であります。
一年半に及ぶ、基礎的な脳機能解剖の考え方を元に、
今後はその具体的な臨床応用やリーズニング、介入による即時的変化、
そして効果検証をしていきたいと感じています。

参加してくださった先生方、ありがとうございました。


【文責|坪井 祥一】
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