岐阜脳卒中リハビリテーション研究会
―その拠点は岐阜。  脳卒中リハビリテーションを、“机上の空論”や“小手先のHowto”だけでなく、「機能解剖から臨床応用へ」と繋ぐべく、活動していきます。
201703<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>201705
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Ⅱ脳の機能と脳損傷者の学習の可能性
【その2】

・まとめのお話。

○脳卒中の臨床像は損傷の大きさではなく、
その損傷の場所と、残存部位から、
脳のシステムの問題として捉えていくことが重要である。
○外部環境からの情報(体性感覚、視覚、聴覚など)は頭頂連合野にて
統合され、上縦束を通って、前頭連合野へ伝達される。
○前頭連合野は「中央実行機関」とも呼ばれ、
運動を遂行する際の、実行判断を行なっている。
○脳卒中の場合、ほとんどが前頭連合野へ伝わる前の段階、
つまり、頭頂連合野にて情報の統合障害、あるいは間違いが
起こっている。
○前頭連合野は間違って統合された異常情報をも、
正確な運動へと変換しようと、(ある意味)努力し、
結果としてエラー情報による、エラー運動を起こしてしまっている。
(pusher syndromeのような状態)
○つまり、脳卒中に対するアプローチとして重要な視点として、
頭頂連合野における情報を整理、簡略化してやることで、
前頭連合野が落ち着いて問題に対処できるようになり、
運動遂行を実行しやすくしてやることである。

○もうひとつ、重要な視点として「小脳」がある。
○脳卒中患者は内包の前脚や視床内側核、大脳脚内側部などの
損傷を伴い、CCASを生じている可能性があり、
認知・情動障害への配慮・環境設定が必要である。
○しかし多くの脳卒中患者は、上述した部位が損傷から免れていることもあり、
テント下に存在する脊髄小脳路・前庭小脳路が生きている可能性がある。
○脊髄小脳路は非識別性深部感覚を受け取り、体幹・四肢近位筋の伸筋コントロールを
行なっている。また前庭小脳路は眼球・頚部運動と協調したバランスコントロールを担っている。
○両者ともに意識された随意運動とは違い、無意識的かつオートマチックに
反応するシステムである。
○つまり、随意運動が障害された、脳卒中患者においても、テント下の小脳が残存していることで、
無意識的かつオートマチックな立位制御は可能であると考えられる。
○すなわち、重症脳卒中患者に対しても、オートマチックな立位制御を可能とさせるような
アプローチ戦略を用いることで、
たとえ、随意運動はできなくとも、歩行を可能とさせる可能性が見出せるのである。




10時間に渡り、吉尾雅春先生には「脳」について語っていただきました。


僕たちは先生から、たくさんの知識を頂きました。


しかし、それ以上にセラピストとして最も重要な熱い熱い“マインド”を


授けてくださったように思います。


決して忘れてはならない、セラピストとしての「核」となる部分です。





最後に先生は、


こうおっしゃっておられました。



「どう歩くかが重要ではない、
 
 どう生きるかが重要だ(吉尾 雅春 先生)」






すべては患者様のために
坪井 祥一
関連記事
コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 Powered By FC2ブログ allrights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。